CASE STUDY

富士通株式会社

未来ビジョニングアプローチによる
人材育成と
イノベーション創造基盤の強化を図り、
新規事業創出と
イノベ風土づくりを加速

富士通株式会社のネットワークインテグレーション事業部(以下、NI 事業本部 ※注:プロジェクト実施当時)では、2013年5月から未来ビジョニングアプローチを年間プログラムとして実施し、将来のビジネスを担うリーダーの育成と新たな発想を取り入れたビジネスプランの創出、ネットワークソリューションビジネスのグローバル展開に活用しています。

[ プロジェクト名 ]
未来ビジョニングアプローチの実施
[ クライアント名 ]
富士通株式会社
[ 担当部門 ]
ネットワークインテグレーション事業部 (※注:プロジェクト実施当時)
[ 期間 ]
年間を通じて
[ Service ]
Future Drawing©

Signals/ 検討の背景にある課題

ビジネスの多様化に伴うイノベーション創造と、それを担う人材の育成

ICTも関連した様々なビジネスとネットワーク関連製品のインテグレーションを中心としたビジネスを展開している富士通NI事業本部。同本部を取り巻く環境は、クラウドの普及やスマートデバイスの利用拡大など、サービスの多様化が進み、様々な課題が生じていました。加えて、ビジネスの課題に向けたイノベーションの創造と、それを担う人材の育成が共通の課題となっていました。

Foresight/ 未来への見通しと目指す姿

今後の事業を牽引する人材育成に向けて、
未来ビジョニングアプローチを採用

モノづくりを進めていく上で、開発現場の経験が重視されてきた背景がありましたが、これからはお客様と接するビジネス現場での経験に基づいたモノづくりが主流となります。そのためにも未来を予測したビジネスプランを作成しながら、人材育成をしていくアプローチを採用することになりました。

Action/ 本プロジェクトで取り組んだこと

  1. 01

    自身の近未来ビジョンに基づいた
    ビジネスプラン作成
    ディスカッションを実施

    2013年5月から開始した最初のアプローチでは、自身の近未来ビジョンに基づいたビジネスプランの作成をテーマに、今後のビジネスを担う40代の社員9名を選抜。
    具体的には、「リスクソリューションのプラットフォーマー」として、社会課題の解決に貢献し社会と共に成長していくことを企図。
    初回は柔軟な発想ができるよう職場を離れた場所で「未来」をテーマとしたディスカッションを実施しました。

    本ディスカッションに参加したNI 事業本部のシニアマネージャーは「はじめは、通信キャリアの動向を意識した未来を予測していたが、ディスカッションを重ねる中で、社会やライフスタイルの未来を予測することがビジネスを予測することだと気づいた。」と語っています。

    アプローチは週1回のペースで実施され、チームワークや柔軟な発想力の育成を目的とした山登り合宿、廃校校舎を利用した討議会など、様々な視点から展開しました。
    さらに、2013年10月からは、ビジネスプランの作成をサポートメンバー(後輩社員)と一緒に進めていきました。

    本アプローチの運営のご担当は「本アプローチを通じて、チームへの巻き込み力が弱いことが見えてきた。その対策として、サポートメンバーとビジネスプランを作成していくことにした。各メンバーがリーダーの自覚を確立する目的にも効果的だった。」と語っています。

    各メンバーがビジョンマップを作成

    廃校での討議会の様子

  2. 02

    誕生したビジネスプランの事業化を推進

    各メンバーが作成したビジネスプランは事業化を進め、「可搬型ICTユニット※」がその一つでした。

    大規模災害時に被災地で生じる通信機能や情報処理機能の大幅な低下に対応するため、短時間で被災地に投入でき、柔軟かつ簡易にICTサービスを提供できる、人手で運搬可能な可搬型ICTユニットの試作機を作成しました。
    これを通じて、東北の新聞社へのヒアリングを実施し、災害時の電力確保と平時利用の重要性、様々なメディアのコミュニティハブとして利用が可能な事などが判明しました。

    また、本アプローチには、ネットワークのグローバル展開に取り組んでいるメンバーも参加していました。
    広域ネットワークを活用するサービスの多様化が進む中、通信キャリアは従来の固定のネットワーク設計では運用ができない課題に直面していました。
    富士通は、この課題に対して、SDNによるネットワーク仮想化技術でサービスごとに最適な通信環境を実現する「FUJITSU Network Virtuoraシリーズ」の提供を2014年5月から開始しています。

    さらにPoC(Proof of Technical Concept)というソリューションをフィードバックしていく活動を実施しています。
    このPoCを順次拡大することで、SDN/NFVを軸としたソリューションの提供に取り組んでいます。

    2014年4月からは本アプローチを20代の社員をメンバーに展開しています。本アプローチを繰り返し実施することで浸透・定着を図っています。

    ※本技術は、総務省の平成24年度補正「被災地への緊急運搬及び複数接続運用が可能な移動式ICTユニットに関する研究開発」による委託を受けて実施した研究開発の成果を活用。

    可搬型ICTユニットの仕組み

    SDN / NFVにおけるグローバルへの取り組み

Our Contribution/ 弊社のご貢献ポイント

参画メンバーがコアチームを
形成し、変革へとドライブを
かけていく

未来ビジョンアプローチのコンセプトは、様々な視点から世の中を広く見通すことで自らがビジネスで果たせるミッションを見出すこと、幅広くファクトを集めることで正確に物事を捉える力とアイディアを生み出す力を強化していくこと、議論やメソドロジーを通じてブラッシュアップを図りアイディアの質を高めていくことです。

本アプローチを体験したメンバーがコアチームを形成し、変革へどドライブをかけていくことで、イノベーションを醸成する文化が創り出されていきます。

富士通株式会社について

仮テキスト:1935年に日本で創立して以来、当社は技術力を発揮し、常に革新を追求してきました。世界をリードするDXパートナーとして、信頼できるテクノロジー・サービス、ソリューション、製品を幅広く提供して、お客様のDX実現を支援します。

(出所;同社公式ホームページより