CASE STUDY

MS&ADインシュアランス グループホールディングス株式会社
三井住友海上火災保険株式会社

イノベーション風土醸成に向け
約4万人の社員様を対象とした
新規事業創造のための
プログラム企画と実行をご支援

MS&ADインシュアランス グループホールディングス株式会社(以下、MS&ADホールディングス)並びに、三井住友海上火災保険株式会社(以下、三井住友海上)では、中期経営計画にて2030年に実現を目指す姿として設定している「レジリエントでサステナブルな社会を支える企業グループ」となるため「リスクソリューションプラットフォーマー」として気候変動をはじめとした社会課題の解決に貢献し、社会と共に成長していくことを定性的な目標として設定されています。
CROSS Business Producersでは、グループ全体約4万人の社員様の新規事業創造をご支援する新規事業創造のためのプログラム“ビジネスイノベーション チャレンジプログラム”をはじめ、各種ご支援を実施させていただきました。

[ プロジェクト名 ]
イノベーション風土醸成に向けた各種プログラム企画及び実行ご支援
“ビジネスイノベーション チャレンジプログラム”
[ クライアント名 ]
MS&ADインシュアランス グループホールディングス株式会社
三井住友海上火災保険株式会社
[ 担当部門 ]
イノベーション創造に関わる各部様
[ 期間 ]
年間を通じて
[ Service ]
Future Drawing©
[ Keywords ]
将来予測 / 新規事業創造のためのプログラム・企画・運営 / イノベーション風土 / 組織変容実現のシナリオ構築 / 研修

Signals/ 検討の背景にある課題

いま、柔軟な発想に基づく
新事業が、もとめられている

‐ 時代に応じた新規事業を既存の概念に
とらわれずに価値を生みだす“仕掛け”が
求められている ‐

様々な災害や、気候変動、金融、地政学等、速いスピードで多くのことが変化し、また不確実性が高い時代において、よりさらにお客様のご要望へお応えするため、MS&ADホールディングスでは、中期経営計画で策定された「トランスフォーメーション」目標に基づき、既に様々な新規事業創造プログラムやデジタル人材の育成、サステナビリティトランスフォーメーションといった取り組みを進められてこられました。

こういった中で、お客様のご要望に応じられる企業として、よりさらに、さまざまなサービスを迅速に提供し、存在意義、提供価値を高めること。そのために、グループ各社の社員様が、より、一体、一丸となり、時代に求められる価値を迅速に提供する動きの強化、またそれを実現する仕組みが求められていました。

Foresight/ 未来への見通しと目指す姿

ひとりひとりの頑張る
気持ちや、声がけだけでは、
実現できない未来の姿

MS&ADホールディングスの中核事業会社である三井住友海上では、「中期経営計画(2022-2025)」にて、「未来にわたって、世界のリスク・課題の解決でリーダーシップを発揮するイノベーション企業」を目指す姿としています。この実現に向けて、自然資本・生物多様性の保全・回復に資する商品・サービスの提供を開始したり、保険本来の機能に加え、補償前後のリスクに対するソリューションを創造・提供し、新たな価値の提供を実現されています。
しかし、よりお客様のご要望に応じるためには、ひとりひとりの社員が頑張るだけではなく、組織全体がよりマーケットに寄り添い、その声に耳を傾け、またそこに集う社員同士が、その声を、共に学び、知り、検討し、事業としての形へと結びつける仕組み、仕掛けが必要です。
その仕組みなくしては、社員の声を拾い、次のアクションへとつなげ、マーケットからのお声を事業としての形にすることが出来ません。

Action/ 本プロジェクトで取り組んだこと

  1. 01

    イノベーション風土実現のための
    変容シナリオ策定

    中長期経営計画で策定される「レジリエントでサステナブルな社会を実現する企業」実現へ向けた現状及び今後の実現へ向けた姿を描きました。
    具体的には、「リスクソリューションのプラットフォーマー」として、社会課題の解決に貢献し社会と共に成長していくことを企図。
    目指す姿を実現を目的に「補償(保障)前後の価値提供」「サステナビリティ取組」をテーマとして事業アイデアをグループ各社の全社員に募集するプログラムを企画し、会社全体のイノベーション風土の醸成をご提案しました。

    既に社内に立ち上がってきた様々なイノベーションス成果を企業全体の成果へと繋げ切る仕掛けを構築いたしました。

  2. 02

    DXツールを最大限に活用した
    “ビジネスイノベーション チャレンジプログラム2023”の
    企画構想および運営支援

    アイデアの審査業務、事務局運営の支援を実施しました。
    審査業務については、まず事業・組織・人にフォーカスした価値創造の整理から行いました。
    会社が求めている事業領域、デジタル人材の要件をヒアリングし、プログラムの目指す創出価値を再定義。審査基準を明確にすることで、プログラムが求めるアイデアを適切に評価することが可能になります。

    新規事業開発支援の経験を踏まえた審査基準の企画のほか、社外審査員のアサインメント支援、0次審査から2次審査、審査結果のとりまとめまで一貫して業務を担いました。

    また、事務局運営支援では、関係各所との連絡やセッションの開催、PR施策の実施など円滑な事務局運営に寄与しました。

    これまで進めてきたMS&ADホールディングスのデジタルイノベーション技術ノウハウを活用したプロジェクト運営スキームへの落とし込みを行いました。

    事前説明会資料(シグナル情報ページ)

  3. 03

    来たる社会の姿を共に理解し、
    アイデアで落とし込む社員様との
    セッションを全国で実施

    アイディエーションのためのワークセッションを全国で実施しました。
    オンライン・オフライン合わせて約10箇所で全15回のワークショップを開催し、申込み人数は約600名に上りました。
    これにより若年からリーダー層までの課題↔施策の目線合わせを実現いたしました。

    シグナルカード

Our Contribution/ 弊社のご貢献ポイント

未来の見通しを適正に
組織に浸透させ、
関係者の多い大組織ならではの制約を突破させる
スムーズな変革をプロデュース

‐ IXならぬイノベーショントランスフォーメーションの実現 ‐

弊社では、FutureDrawing©に代表される未来予測手法などを活用し、未来を見通したビジョンに基づく事業創造をご支援しております。
こうした未来への見通しを、クライアントのみなさまと共に、より具体的に行うことはもちろん重要なことですが、それ以上に大事なことは、事業の成果へと紐づけることです。
そこで求められることは、組織に所属される皆様がたのお気持ちを一気につなぎ合わせ、行動を成果としていく必要がございます。

弊社では、引き寄せたい未来をより早期に実現させるため、事業開発のプロとして、新事業開発の独自の手法を活用したプロセス設計の一方で、従業員の多い大規模企業様ならではの、組織上の制約を突破する仕掛けを用意し、スムーズな変革をプロデュース実現致しました。

特にクライアントのみなさまと共に、人間とデジタルの力を融合させたイノベーショントランスフォーメーションを実現。全国各地の拠点に人間の力を大切に、足を運び、また一方で、デジタルの力を借りた事業検討の仕組みをプラットフォーム化し、多様な部門の社員を巻き込みながら、プロジェクトの構想の理解、浸透をはかり、多くの社員様の努力を吸い上げるための仕組み整備へ貢献したことは大きなハイライトです。
この取り組みは、プロジェクトに参画する弊社スタッフの全員が、弊社独自の変革手法である“BHOメソッド”を用いて、事業(Business)と人(HumanResource)、組織風土(Organization)の結びつきを強化し、クライアントのチームメンバとともに、全社へ働きかけを構築できたことが一つのポイントです。これにより、より多くの関係者間における新事業創造に向けた意識を醸成し、必要なスキルの可視化と成果物の質向上に貢献しました。

弊社ではこうした事業開発メソッドに基づき、新たな事業プログラムを設計し、一人ひとり一つひとつを大切にチームの学びと成長を促進することで、ありがとうがあふれる新しい取り組みへの道を切り開いています。

組織・人にフォーカスした価値創造の整理の際の資料

MS&ADインシュアランス グループについて

MS&ADインシュアランス グループは、異なる強みをもつ5つのグループ国内保険会社を中心とする保険・金融グループです。
(三井住友海上、あいおいニッセイ同和損保、三井住友海上あいおい生命、三井ダイレクト損保、三井住友海上プライマリー生命)

スピード感を持って飛躍的に事業基盤および経営資源の質・量の強化・拡大を図り、グローバルに事業展開する世界トップ水準の保険・金融グループを創造して、持続的な成長と企業価値向上を実現します。

(出所;同社公式ホームページより