JP EN

2014.2.25

Kotoba, People

国際ビジネスにおける英語力の重要性

長らく国内、海外やら様々な都市から日本企業の海外ビジネスを手掛けてきた。

 

その中で「何が日本の国際ビジネス成功を阻害しているのか」と問われた際、いくつかの問題があるが、こと語学については近年、英語力は真の課題ではなく気持ちがあれば伝わると伝えてきた。その理由は、語学力などに気持ちを囚われず、堂々と下手な英語であろうとなんであろうと、交渉してほしいという気持ちからであった。

 

しかし、ここ最近、海外で日本のビジネスマンのミーティング力を見るにつけ、やはりどうしても「語学」と思わざるを得ない局面にどうも接するることが多く、この意見を変え、やはり英語は英語で不可避だと断言することにした。

 

自分自身、英語がそこまで上手だとも思わないが、日本のビジネスマンにおいて最悪の英語における会話とは、分からない時に、さもわかったかのような雰囲気で、Noと言ってしまうことだ。。。私自身も、例えば、ものすごい早口で訳のわからないことをレジで言われたりすると、つい、適当に面倒くさいのでNoと言ってしまったりする。だが同じ対応をFace to Faceのビジネスミーティングでするとなると大分、様子が変わる。

 

実はただ単に語学力不足で相手の説明ポイントを取れていない時、適当にNoという。不愛想に、「あなたの言っていることがよくわからないので理解できない」、とだけ言ってしまう。でも実は話の佳境で、相手はすごくいいことを言っていたりする。それだけに、向うも反応を期待しているが、それだけに英語もちょっと難しくなっている。だが、英語会話的には、ここぞとばかりに、少なくとも反対意見でも、当事者がのりのりなだけに、「いやーまったくその通り!」ぐらいは言っておいてあげたほうがいい、みたいな状況がある。

 

日本語でも、相手が熱をもって、いやここぞ!とばかりに論理を展開していればこそ、少なくとも一応は同調してあげようというのが言語コミュニケーションだろう。

 

しかし、このくだりで、多くの日本人ビジネスマンが、どうやら「きょとん」を展開しているように見受けられる。

 

大変に恥ずかしい話だが、このくだりで外人たちはどう感じているかというと、日本人が非常に感じが悪い、性格が悪い、といった印象だけを持っていたりする。そう、彼らは幸か不幸か、私たちが実は単に英語が出来ないだけ、と短絡的に思っておらず、非常に思慮深く、知識や経験に裏付けされた優秀な人種だと思ってくれているからこそ、このただ単にわかっていないだけの消極的な反応を深奥に捉え、どんなに情熱をもって語っても蹴散らされてしまった、、位に思っているのだ。そして現地法人で働いていた外人などは、時に非常に残念な挫折感や玉砕感さえ味わったと言っている。なんと残念なことだろう。もしそうした反応をした日本人がこの事実を知ったら、彼らは大きく反応を変えていたに違いない。なぜなら、そのように失礼な対応を取るつもりなど少しもなかったのであろうから。

 

この話を仲間と共有してみると、実は多くのそれなりに英語の出来る日本人、現地拠点の駐在さんなどは経験済みで、本社から現地へ人を迎えたり、他社と交渉する中で、困った状況に陥ったりといことが日常茶飯事のようだ。

 

単なる語学といえば語学なのだが、されど語学。

 

上から目線の英語、笑いを取るジョークの英語、相手が熱を持っていれば適当にまずは同調。ハードルが高いようだが、この辺が出来るというのはまずはの基本。

 

日本という閉塞的かつ、語学的にも排他的な環境で日々を過ごしていると、中々スキルアップも難しいというのは重々理解するところ。しかし勝負する為にはツールとして必須のものだ。

 

いつでも弊社では、共に英語交渉力を磨き上げるべく所存だ!

 

慣れてしまえばなんてことはない、寝言も英語だ!!