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スイスIMDプログラム参加レポート
IMDをご存知でしょうか?スイス・ローザンヌにある世界トップランクのMBAスクールです。
6/15(日)?6/20(金)の日程でスイスのビジネススクール・IMDのローザンヌのキャンパスにて行われた1週間のエグゼクティブ向けグローバルプログラム「OWP」に早稲田大学のサポートも受けながら参加してきました。
IMDのユニークなところは、エグゼクティブ(経営幹部)教育に完全に特化しているということ。90人という小規模なMBA(経営学修士プログラム)も行っていますが、IMDの活動のほとんどは若手マネジャーから部長、役員、社長といった幅広い層の企業幹部に対する教育とそのための研究です。
参加者は世界中から業種問わずエグゼクティブやその候補が約500人。
みなさんやる気も実力も十分でエキサイティングでした。
自国にイノベーションをもたらしたいと、とある国直轄の戦略室からも学びに来ていました。
テーマはグローバルリーダーに必要な要素についてであり、レクチャーと討議を中心に自分たちの経営の血肉にしていくというプログラムです。
具体的には「戦略創造」、「経営幹部の視点」、「ステークホルダーマネジメント」、「自分自身の鍛錬」と、4つの点からパフォーマンス創造する為のプログラムとなっています。
プログラムは朝8時半から「Morning Plenary Session」「Morning Streams」「Lunch」「Afternoon Streams」「Activities for the Complete Executive」「Keynote」「Dinner」と22時まで続きます。
ランチやディナーはオープンビュッフェスタイルで自由に参加者同士でコミュニケーションがとれるよう時間も長めに設定されています。
驚きはこのビュッフェが美味しいこと美味しいこと。
議論で乾ききった脳みそには大量のカロリー補給が重要です。休憩時間に食べるチョコとバナナだけでは追いつきません。
毎日料理のテーマが変わり、アジアンデーやブラジリアンデーなど楽しませてくれます。
デザートも豊富で更にスイスで有名なモーベンピックホテルのアイスクリーム屋までもが来てくれます。
舌の肥えたエグゼクティブの満足を得るためには胃袋を掴むのも大切ですよね。
大きな学びのポイントとしては「イノベーション創造とその手法」「戦略提携・パートナーシップ推進のアプローチ」「経営者に必要なビジネス以外の要素」の3点です。
「イノベーション創造とその手法」
様々な目的でこのプログラムに各社参加されていますが、最も多かったのはイノベーションとはなにか、イノベーションをどのようにして組織に定着させていくのかということです。
日本の企業は悩んでいます。でもどこの国もどうやったらイノベーションがおこせるのかと必死に頭を悩ませていました。世界の課題はある種共通です。
イノベーションに関する学びは「ガバナンス」「リーダーシップ」「カルチャー」「ファイナンス」「グローバルバリューチェーン」と多角的にイノベーションを考え、それをトップを巻込みながら実行していかなければならないということです。
これまでイノベーションはR&Dや研究開発に向けられていましたが、プロセスや組織などそれぞれにおいてイノベーションが必要であり高く的にイノベーションをおこすためにはトップの主導とイノベーション専門組織を置くことが重要であるということを学びました。
「戦略提携・パートナーシップ推進のアプローチ」
戦略提携についてはパートナーシップビジネスを大きな戦略の一つとしている会社それぞれに来て頂きその手法のレクチャーと討議を行いました。
特に面白かったのはケーススタディを用いたロールプレイングです。
それぞれ企業の役割を与えられ事前情報を元に別のチームと討議をして提携をまとめるロールプレイングを行いました。
実際の討議を通して交渉の仕方やWin-Winになるための条件について実践を通じて学んでいくのです。
交渉経験が少ない日本人にもとても有効な方法ではないかと感じました。
「経営者に必要なビジネス以外の要素」
IMDのプログラムがユニークなのはこれら知識だけでなく、精神的、社会的、感情的、にもエグゼクティブであれということでエクササイズや脳科学、栄養学などビジネス以外のアクティビティもあるという部分でした。
日本の大学ではあまり取り入れられていない手法でエグゼクティブ向けのプログラムに特化しているからこそのプログラムであると感じました。
エクササイズは驚きです。オフィスで出来るエクササイズなんですがストレッチとかそんな生易しいものではありません。
椅子を使ってするスクワット、デスクを使ってする腕立て伏せ。翌日すぐに筋肉痛になるほどハードでした。
その他にも卓球やレゴの組み立て、チェスなどバリエーション豊かなコンテンツが組まれていました。
最後の締めは船上パーティーでIMDの目の前に広がる美しきレマン湖を半周するボートクルーズが用意されています。
ヨーロッパでも有数のリゾート地でするクルージングは景色も空気も最高でした。
もちろんパーティーディナーも。
頭も心にもめいっぱい詰め込んで帰るという面白いプログラムでした。
ここから更に高みを目指すためのプランがIMDにはたくさん用意されており継続することで強い組織にするための仕組みがしっかり組まれていました。
帰ってからさっそくIMD日本代表の方とも打合せも行い、良いプログラムをお客様にも提供できるように準備を進めております。
我々のお客様企業にも、こういったものを織り交ぜ、グローバルでのつながりも創りながら一緒に強くなっていきたいなと感じました。
番外編で、この時期はワールドカップ期間。
スイスはFIFAランキングも6位と強く、大人気スポーツのため大盛り上がりです。
IMDの前にはパブリックビューイングできる巨大スクリーン広場があり授業中も大歓声が聞こえてきます(サッカーファンには辛いw)
対岸はフランスなのですがかの有名なエビアンがあります。
ということで車を借りて車の中で振り返りと戦略討議をしながらエビアンまでGOしてきました!
ラベルの様な連山を想像していたら…街!カジノまである!
もともとエビアンの原点はこの街という意味でしたがきちんとカシャ水源は健在でした!
沸いてる水、ボトルよりも美味しかった!!!