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2015.8.27

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2035年の未来ーSummer Internshipー

こんにちは、CROSS株式会社 大竹秀興です。

 

皆さんは2035年の未来を想像したことがありますか?

 

人口動態や産業構造の変化、環境問題、技術革新など、沢山のシグナルを思い浮かべながらも未来を予測し描いていくことは、とても難しいことだと思います。

ましてや、業界や企業単位に落として未来を予測しアクションプランを描くことはなお難しい。

 

そんな壁に挑戦してくれたのが、2015年サマーインターンシップ生の皆さんです。

今日は夏のビックイベント、サマーインターンシップの報告を致します!!

 

2015年8月10 日(月)より10日間、後半のプログラム日程にて彼らは、Generalな未来、商社への戦略提言、我々が属するコンサルティング業界の未来を描いてくれました。

 

先ずはGeneralな未来、彼らのキーワードは以下の6つになります。

  1. 「“個の医療”と高齢者労働市場の拡大」
  2. 「身近で意外なモノのデジタル化」
  3. 「世界トップのエコ立国、日本」
  4. 「労働力の2極化」
  5. 「第6次産業的輸出の増加」
  6. 「新たな原材料が未来を変える」

 

医療技術の発達により、寿命が延び、高齢者市場は更に活気を帯びているかもしれない。

例えば有機エレクトロニクスの普及により、毎日読む新聞は新しい時代を迎えるかもしれない。

地熱発電、太陽光発電、バイオマスエネルギー、日本はあらゆる”エコ”を追求し競争力を高めるかもしれない。

ロボット産業の発展により、価値想像=人間、作業=ロボット、労働が2極化するかもしれない。

自給自足の世界、6次産業の発達、貧しい国への輸出などIotやM2Mを活用した産業が社会を救うかもしれない。

タンパク質で構成させる新繊維?新たな素材が次の産業を作り出すかもしれない。

 

インターンシップ生が描いてくれた未来は、とても面白い切り口、主要な要素を抑えた素晴らしいものでした。

先進技術調査やピースのつなぎ合わせも良く構成されており、プレゼンテーションを素直に楽しむことが出来ました。

 

 

次は商社の未来です、とある総合商社を顧客に見立て、最終的な戦略提言を目的としてアウトプットを作成してもらいました。

先ずはお客様を理解するために歴史を調べ、全体戦略、事業別戦略、財務・投資戦略の分析、分析結果に紐付いた強みの整理。

事業別戦略は有名なビジネスモデルキャンパスを用いて、丁寧に分析してくれました。

もちろん、内部環境だけでなく、外部環境についても機会と脅威を分析、IR資料や雑誌掲載記事をしっかり読み込んで、お客様が目指すの方向性を理解した上で、今後の戦略を、Business Plan、Human Resource、Organizationの観点より提言してくれました。

国内市場と海外市場(先進国and新興国)に対応したBusiness Plan、新たなエネルギー市場の開拓、6次産業やアグリビジネスなどの提案。

そして戦略に呼応した組織と運営体制の整備、特に参考になった点が財務情報を織り込んでくれている点です。お金は事実を語るではないですが、プレゼンテーションが締り、とても素晴らしい提案内容となりました。

 

 

さぁいよいよコンサルティング業界の未来です。

先ずはコンサルティング業界のポジショニングマップ、歴史のある会社から新しい会社、既存のサービスから新サービスの2軸にてMAPを整理。コンサルティング業界の全体感を聴衆に理解させ、歴史の説明に入る。

19世紀末、フレデリック・テイラー氏が提唱した「科学的管理」から、戦略系コンサルティングの台頭。戦略系、総合系、シンクタンク系、人事・組織系、IT系など分野別コンサルティングの誕生までの変遷を説明。

では現在のコンサルティング業界は?

その問いに答えるキーワードは、「コラボレーションの増加」「デザインシンキング」「コンサルティングの専門化 / 全方位化」ではないか。

MicrosoftとPwcの協業、GoogleやAppleの提携の動きに象徴されるコラボレーション。もはや企業が生き残るための必須要素、イノベーションを生み出すデザインシンキング。強みを生かした特化型のコンサルティング、戦略提言から実行支援まで落とし込む全方位型コンサルティングの台頭、業界内では新たな構造変化が生じている。

では未来のコンサルティング業界は?

やはりイノベーションを起こすデザインコンサルティング、Open innovation、フリーコンサルタントの増加がキーワードになるだろう。

“誰もがイノベーションを起こせる時代に”ドイツのHYPEに代表される Innovation managementツールとスタンフォード大学でも導入されているデザインシンキングが組み合わさり、沢山のinnovationが生まれていくだろう。そこにOpen Innovationが一般化、組み合わさることにより、個では思いつかないようなidea創造が加速するのではないか。

そして、2035年にはコンサルティング業界を経験した有スキル者がフリーランスとして台頭し、idea創造の流れを助長するだろう。

ではCROSSはこれからどうするべきなのか・・・?

 

 

Generalな未来、商社への戦略提言、業界の未来、彼らが見せてくれた未来はどれも事実に基づき柔軟な発想が加味された、とても価値のあるアウトプットでした。

資料を作り込む過程でお互いの要素を取り入れブラッシュアップした姿も見られ、まさしくチームでアウトプットを作るコンサルタントの醍醐味を体感してくれたのではないかと思います。また、1週目からの成長度合いも素晴らしく日々成長されるインターンの方々に我々も刺激を受け、仕事に取り組むことが出来ました。

素直に素晴らしかった。

インターンシップ生の皆さん、本当にありがとう、これからも宜しくお願いします!!