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All, CROSS, Event, Internship, People
インターンシップ報告
初めて投稿します。
4月から8月の上旬までインターンシップをしていました、現在大学2年生の中川理彩です。
インターンシップ期間中は、日本人の若者は社会問題に対する問題意識が低いのではという仮説のもと、「意識調査」をさせていただきました。
1年の後期の授業で、自らのキャリアプランについて考えるセミナーがあり、その時にコンサルティング業界に興味を持ち始めました。
業界に関する資料、書籍に目を通したが「百聞は一見にしかず」というように、実際に体験してみないと、分からないことも多かったのでコンサルティングのインターンシップを探し始めたのです。
Crossを知った経緯は紹介でしたが、最終的にインターンシップ先として選んだきっかけは、ホームページに記載されたミッションにあります。
インターンシップを通して、「働く」ということは取り巻く社会や人に、良くも悪くも影響を与えることだと考えました。
クライアントや受け取る側が仕事の先にはいるからである。クライアントや受け取る側を意識して作業を行うということは初めてで、理解がし難いこともしばしばありました。
今回の経験は、どのような働き方で、どのような影響を与えていきたいか、影響を与えるためには何が必要なのか考えるきっかけとなりました。
定義付けは完全に終わっていないため課題はまだまだありますが、考えるきっかけを得たことで今後の就職活動や仕事をしていくうえでもプラスになるので、有意義な職業体験であったと自信を持って言うことができます。
「意識調査」を始めたきっかけは、高校生次のアメリカ留学を通して得た気づきにあります。
初めて海外から日本という国を客観的に見て、技術的にも、国民性的にも、成長のポテンシャル大きい国だということに気づきました。
しかし、長所を上手に活かせず、中々表だった成果が見えない日本に対し、もどかしさと「もったいなさ」を感じるようになりました。
『「もったいなさ」を無くすためには、日本人がそれぞれ私生活レベルの問題とは別に、社会問題にもより目を向けるようになればいいのではないか。そうすれば日本がもっと豊かになるのではないか。』と考え、
コンサルティングを通して日本経済を良くしていこうとしているcross business producersで本調査を行うようになりました。
自分が学生ということもあり、大学生、高校生に焦点をあててデスク調査とアンケート調査にて仮説を検証していきました。
調査してみると、日本人の若者は問題意識が必ずしも低いわけではないことを分かりました。
問題意識の有る無しだけが問題ではなかったのです。
従って、問題意識だけではなく、問題に取り組み、向き合っていく行動力の低さが「もったいなさ」を感じる要因だと考えるようになりました。
再びデスク調査とアンケート調査を通して、若者の行動力について調べてみると、データ上、日本人の若者は行動力が低いことが分かったのです。
高校生、大学生の間だけでなく、日本人の行動力の低さが原因で、課題となっている事柄があるのかを確かめるべく、調査結果を持って企業インタビューも行いました。企業側の課題としては以下の点が上がりました。
・ 中間管理職の人が問題意識を持ちにくくなる
・若者のポテンシャルを最大限引き出しきれていない
・昇進すればするほど保守的になる傾向にある
・企業理念、問題意識に対するアクションのベクトルを揃えることが難しい
・中国やインドなど人口が多い国と比較すると若者の力は弱い
・与えられたミッションが自己目的化されてしまう傾向にある
・組織内で完結してしまって外部からの刺激を受けにくい
企業上記の課題を解決するために、次の解決案を考えました。
・CROSSの”Connected”という価値観のもと築き上げてきたつながりを用いて、業種、企業を越えた共通プロジェクト企画、運営
・CROSSの未来ビジョンをもとに、新入社員、若者対象のビジョニングのワークショップを行う
・分野を超えてビジネスを広く捉えているCROSSから、大企業の組織運営、サステイナビリティーレポート作成に対する提言
・CROSSの情報メディアコンテンツ分野の強みを活かして企業内の伝達プロセスに対する提言
企業インタビューを行ったことで、若者のみならず、社会人の間にも問題意識の課題があるということと、課題の解決案を見つけることで改善が見込まれることを知ることができ、もっと調査を深めていきたいと思いました。
9月からはドイツへ留学するので、行動経済学を学びながら、調査の日独比較もしていきたいです。