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【ビジネスモデル】IoT×エンタメ
リサーチャーの清水です。
前回に引き続き、
昨今、大きな注目を集めているビジネスキーワード「IoT(Internet of Things)」に関連する
ビジネスモデルをご紹介させていただきます。
今回は顔認識テクノロジーを導入している、
スペインのコメディ劇場Teatreneuのビジネスモデルについてです。
この劇場内には観客の座席ごとに顔認識システムが設置してあり、
このシステムが劇場パフォーマンス中の観客の表情の変化を感知し、
「笑い」の数をカウントします。
観客は入場料は無料ですが、ここのパフォーマンス中の「笑い」の数をもとに、
ひと笑いごとに0.30ユーロ課金されます。
その点気になるのが笑いすぎによる高額請求や不当請求ですが、
請求の最高金額が設定されているのと、
観客はパフォーマンスが終わってから、スクリーンを見ながら自身の「笑い」の数を確認することが出来るため、
高額請求や不当請求の心配もないとのことです。
定期的に劇場に通う常連顧客向けには、「500笑い」、「300笑い」など、
「笑い」数を回数券のように事前にまとめて購入できる、シーズンパスも用意されています。
このTeatreneu劇場のケースは、
顔認識テクノロジーが、劇場の課金システムとネットでつながり、
人の手を介在せずに、テクノロジーを利用して自動請求ができる
IoT活用型のビジネスモデルということができそうです。
日本ではお笑い文化が盛んですが、
このスペインのコメディ劇場のビジネスモデルが成功すれば、
日本のお笑いライブなどにも応用できる可能性が出てきそうですね。
今後エンターテイメントへの料金の支払いのシステムが大きく変わる可能性を予感させるケースです。