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【ビジネスモデル】備食用の缶詰パンで世界貢献
リサーチャーの清水です。
ビジネスモデルのご紹介ですが、ご無沙汰になっており、恐縮です。
今回は、緊急時の備食用に、
焼き立ての味を味わえると同時に賞味期限が3年間もつパン缶詰を開発した、
パンの製造販売会社「パン・アキモト」の世界貢献ビジネスモデルをご紹介させていただきます。
パン・アキモトは栃木県にある会社で、
阪神淡路大震災の同社から支援として被災地に送ったパンの多くが、
傷みが原因で食べられずに捨てられてしまったことにショックを受けた社長が、
その後、焼き立てのおいしさをそのまま味わうことが出来るパンの缶詰を開発。
これは、焼き立てのおいしさそのままを保存できると同時に、
賞味期限は3年間という備食用に最適なパン缶詰です。
このパン缶詰を利用して世界貢献をするために考えられたのが、
「救缶鳥プロジェクト」です。
このビジネスモデルは、企業や自治体などが備蓄したパンの缶詰を、
賞味期限がまだ1年残っているタイミングで回収して、
世界の食糧危機に陥っている地域に提供する、というものです。
回収の際も、ただ回収するのではなく、回収に協力してくれた購入者には、
入れ替え用の新品(再備品)を「回収数×102円」の割引特典付きで販売するというものです。
このビジネスモデルであれば、
パン・アキモトは利益をあげながら、
世界中の食糧危機の人々を救うことができるという世界貢献を同時に達成することが出来ます。
世の中のニーズがあってこそビジネスになる、
という基本的なことを喚起させてくれるストーリーです。